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女性向けモデルのロードバイクがカッコよくて歯がゆい

一言にロードバイクと言っても様々なラインナップがあります。 素材がアルミだったりカーボンだったり、同じ名前のフレームでもサイズが違っていたりと様々です。

最近では女性向けを謳ったロードバイクが出てきています。 その名の通り女性をターゲットとしたモデルなのですが、これがなかなかカッコイイんですよ。

女性向けロードバイクをラインラップしているイタリアの自転車メーカー「Wilier Triestina」には以下の様なモデルが有ります。

Wilier Triestina | ウィリエール オフィシャルサイト

女性向けロードバイクのLuna。 f:id:tora-sub:20151118175236p:plain

んで、こっちが普通のラインナップのMontegrappa。

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スペック的にはどちらも同じ。 ですが、断然Lunaの方がかっこいい。

でも、残念なことに私は女性向けロードバイクには乗れません。

サイズがない

別に男性が女性向けロードバイクに乗ってはいけないことはありません。 女性向けロードバイクに乗るなんて日本男児たるプライドが許さないと言うわけではありません。 むしろ、デザインがカッコイイので欲しいぐらいです。

それでも私は女性向け自転車には乗れません。適したサイズがないからです。

ロードバイクには服と同じようにサイズの概念があり、体の大きさに見合ったサイズを選択しないとパフォーマンスを発揮することができませんし、身体にも負荷がかかります。 私の身長は180cmありますので、女性向けロードバイクにはそれに合ったラインナップがないのです。

女性向けのロードバイクとは

女性向けロードバイクとは女性にウケるデザインだったり、女性に嬉しい機能が付いているというロードバイクではありません。

身長が低い人向けのロードバイク、身長150cm以下の人でも乗れるロードバイク、それが女性向けロードバイクです。

そもそも、もとより女性向けロードバイクなんてものは存在しませんでした。 男性女性問わず、体の大きさだけを見て各々に適したロードバイクのサイズを選んでいました。 なので、女性の場合はメーカーがラインナップしている小さいサイズのロードバイクを選べばOKだったのです。

しかし、欧米の女性よりも平均身長が低い日本人女性がロードバイクを選ぶとなると問題が起こります。 なんと一番小さいサイズのロードバイクでも、日本人女性にとっては大きいのです。 自転車の本場は欧州ということで、欧州人が欧州人のためにロードバイクを設計したためにこうなってしまったのでしょう。

そんな自分の体にあったサイズのロードバイクがない女性ライダーへの福音が女性向けロードバイクだったわけです。

中国がロードバイクブームを牽引している

女性向けロードバイクが生まれた一因にはアジアでのロードバイクブーム、特に中国での人気が背景にあると思われます。 中国ではもとより自転車が盛んでしたが、近年では日本同様にロードレースに対する関心が高まってきています。 国土が広いために、公道を用いた大規模なロードレースが行いやすいというのも人気の要因でしょう。

中国人女性も日本人女性と同様に欧米人よりも平均身長が低く、欧米の自転車メーカーが用意するロードバイクに乗れない人が多いです。 そのため、身長が低い女性向けのロードバイクが開発されるようになったのでしょう。 台湾や中国には欧米の自転車メーカーも利用する優れた自転車工場がありますし、そういったところが発起した結果、アジア人女性のためのロードバイクがラインナップされるようになったのではないでしょうか。

女性向けロードバイクの登場はロードバイク文化がアジアに根づいたためにおこったということで、自転車好きの身としては喜ばしい限りです。 ただし、女性向けロードバイクのデザインセンスを一部の領域だけにとどめておくのはもったいないなと思う次第です。