ロードバイクに乗り始めてそろそろ8年、この時期になってようやくローラー台トレーニングを導入するに至りました。 きっかけは先日のツール・ド・美ヶ原で目標タイムにもうちょっと届かなかったことです。
本記事ではローラー台トレーニングを始めて2週間ほどの所感や気付きなどを書いていきます。
購入したローラー台
購入したのはMINOURA(ミノウラ) FG540というハイブリッドローラー台です。
FG540の特徴は固定ローラーのように負荷トレーニングができることに加えて、3本ローラーのように実際に走っている感覚を得られることです。 また、本体が複数のパーツに分かれており、さらにそれらを折りたためるため、意外とコンパクトに収納できます。
お値段もそれなりに張りますが、固定ローラー台と3本ローラー台を両方買ったと思えばお得感すらあります。
FG540の詳細なレビューは後日やりたいと思います。
ローラー台トレーニングで感じたこと、わかったこと
しばらくローラー台トレーニングをしてみた感想を挙げ連ねてみます。 率直な感想を書くために、メリットとデメリットを分けて書くようなことはあえてしないようにしてみます。
とてもつらい
ローラー台トレーニングを始めて初めて思ったのは、ローラー台トレーニングはとてもつらいということです。
ロードバイクに普通に乗っていれば感じる疾走感や爽快感など全くなく、ただひたすらペダルを回す足がつらいです。 これ、時代や用途が違えば拷問装置か何かなんじゃないですかね。
結構うるさい
ローラー台を回すとすっごい音が出ます。
都会の集合住宅で防音対策せずにローラー台トレーニングやると、近所から苦情が出ることは必至です。 家族と同居してる人だったら、家族の理解を得ないとローラー台トレーニングは難しいんじゃないでしょうか。
特に高回転時に出る高音はかなり耳障りな音です。
平日にも高負荷トレーニングができる
ローラー台トレーニングなら平日の時間のないときでも高負荷のトレーニングができます。
ロードバイクでできる高負荷トレーニングというと、ヒルクライムや高速巡航がありますが、これらって平日にはできませんよね。
また、休日で時間を取れる場合でも、トレーニングできるような場所までアクセスするのに時間がかかってしまうので、トレーニングの密度は自然と薄くなってしまいます。
ローラー台トレーニングなら、自宅に居ながら高負荷なトレーニングができるので、効率的なトレーニングが可能です。 さらにトレーニングの負荷を自在に設定できるので、目的とするトレーニングも簡単にできます。
ヒルクライム練習のように下山しなくていい
ヒルクライムってのは山を登ることです。 つまり、登ったら降りなければなりません。 下山の時間ってトレーニングという観点では無駄です。
それに下山は危険です。常にリスクが伴います。 道路は自転車だけのものではありませんので、自動車もバンバン走ります。 トレーニングになるような山道でのヒルクライムのあとは疲れでヘロヘロでしょうし、そんな中での下山は事故のリスクはさらに上がります。
ローラー台トレーニングならその心配はご無用。 短時間でできて、さらに安全なトレーニングといいことずくめですね。
一定ペースのトレーニングができる
ローラー台トレーニングは自分で設定を変えない限り、常に負荷が一定です。
ロードバイクに乗っていると体で感じるのでわかりますが、普通の道はどんなに平坦に見えても所々で勾配が違います。 平野だとその差も大きなものではありませんが、私の住む長野県のような山地だと道のアップダウンが激しく、一定のペースで練習するのが大変難しいです。
また、普通の道なら信号や一時停止箇所があるもので、30分も1時間もずっと走り続けることはできません。
その点、ローラー台トレーニングならこれらの障害は一切無いので、安定したペースでのトレーニングが可能です。
ものすごく汗が出る
ローラー台トレーニングをしていると、30分もしないうちにまるで雨にでも振られたかのようにウェア全体がずぶずぶに湿るほどの汗が出て驚きました。
普通にロードバイクで走っている時も同じように汗をかいているのでしょうが、その時は風を体に受けていることもあり汗が気化するので気がつかないのですね。 今は暑さの盛りの時期でもあるので、その分も含めて大量の汗が出ているのでしょうが、冬場でも同様に汗をかく事になるでしょう。
トレーニング後は冷え過ぎないように速やかなケアが必要ですね。
強くなるならローラー台は必須
ローラー台トレーニングは辛くて苦しいもので、決して楽しくありません。
なぜこんなつらくて苦しいことをしているのか? それは強くなりたいからです。
山を速く登ったり、スピードを維持し続けたい。 そんな望みを手早く手軽に叶えられる方法がローラー台トレーニングだと思います。
ローラー台トレーニングはつらいですけども、それに見合うだけの効果がありそうだと、導入からわずか2週間の今でも実感しています。 効率の良いトレーニングは余計な疲労もたまりませんし、時間の有効活用もできます。 こんなんだったら、もう少し早くローラー台トレーニングを導入すればよかったなって思っています。
フィットネス用途ならローラー台は不要
ローラー台トレーニングは効率的なトレーニングが可能ですが、ロードバイクに乗るなら何が何でもローラー台トレーニングをしなければならないわけではありません。
例えば健康づくりやダイエットのためのフィットネスを目的としていたり、走ることを楽しみたいためにロードバイクを含めたスポーツバイクに乗っているのであれば、ローラー台を導入する必要はありません。 本記事中で何度も言っていますが、ローラー台トレーニング自体はちっとも楽しくありませんから。
自分がロードバイクに乗る目的を見極め、その中に大会に出場して上位に行きたいという野望があるなら、その時はローラー台トレーニングの導入を検討するといいでしょう。