日本ではシクロクロスはマイナーな競技です。
自転車自体は最近の健康志向やメディアの影響で人口が増えました。 ですが、シクロクロスとなると自転車乗りでも知っている人は少ないのが現状です。
でもこのシクロクロス、ロードレースよりももっと身近になれる素質があるんじゃないかって思います。
シクロクロスが身近になれる理由
どこでもコースになる
地面さえあればどこだってシクロクロスのコースになります。 そのためコースを用意しやすく、大会が開きやすいです。 これがロードレースだと、それなりに整備された道路を用意しなければいけません。
障害物が多かったり、凸凹していて走るのに適していない場所なら、更に盛り上がることでしょう。
選手と観客の距離が近い
ロードレースだとものすごいスピードで選手が目の前を駆け抜けていってしまいます。 それはそれでいいのですが、それだと応援なんて選手の耳に届きにくいでしょう。
ですが、シクロクロスは未舗装道を走るレースのため、ロードレースみたいなスピードは出ません。 なので、観客の応援が選手に届きやすくなります。
盛り上がれるポイントがわかりやすい
シクロクロスではコース上に障害物が設置されています。 なので、そこを乗り越える選手を見ているだけでも盛り上がれます。
盛り上がるポイントがわかりやすいと、シクロクロスのことをよく知らなくても応援できてしまうものです。
意外なところで開かれているシクロクロス大会
シクロクロス東京
東京のお台場海浜公園にて開催されるシクロクロス大会です。 東京でだってわずかでも走れる場所があれば自転車の大会ができてしまう、それがシクロクロスの魅力です。
今年の大会は2月13日から14日にかけて行われます。 東京にお住まいの方はぜひ観戦してシクロクロスの魅力に触れてみてください。
ひがしね雪まつりシクロクロス
山形県東根市のひがしね雪まつりの催事の一つとして行われるシクロクロス大会です。 こういうアットホームな大会もいいですね。
特徴は雪の積もった道を走るレースということ。 泥や砂とはまた違った戦い方を要求されるでしょう。 このように雪道という自転車にとっての悪路も、シクロクロスだったら立派なレース会場となってしまいます。
スクールクロス
愛知県の廃校になった高校の校舎を舞台にレースが繰り広げられる大会です。
学校を自転車で走り回るなんて常識的にありえない、そもそも自転車で走るのに適していないと考えるのが普通でしょう。 しかし、障害物だらけな学校の校舎という環境も、ひと度シクロクロスのコースになれば白熱するレース展開を産むコースとなるのです。
大会運営できる人が少ない
日本ではシクロクロスはマイナーな競技です。 競技者はおろか、シクロクロスというものを知っている人も多くありません。 つまり、当然ながら大会を運営できるスキルやノウハウを持った人も少ないということです。
また、シクロクロスそのものが一般的に認知されていないので、町おこしや祭りの催し物のためにレースイベントを誘致するという発想にもつながりにくいです。
シクロクロスがもっと認知されるようになれば、様々な場所でシクロクロスイベントが行われるようになるのでしょうか。 そんな未来がやって来たらいいですね。