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ロードバイク乗りがシクロクロスに乗るべき6つの理由

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以前、ロードバイクを買うならシクロクロスを選んでもいいじゃないという記事を書きましたが、今回はすでにロードバイクを所有して乗っている人が、新たにシクロクロスを買うのもいいんじゃないかというお話、そしてそのシクロクロスでレースに出てみないかという話です。

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対象

競技者全般。
普段からロードバイクに乗っていて、アマチュア、実業団、プロにかかわらず、レースに出場したり、そのために日々トレーニングをしているようなサイクリスト。

つまり、いい歳してガチでチャリに乗っている人たちが対象です。

冬をオフシーズンにするのはモッタイナイ!

基本的にロードバイクのレースやイベントは春から秋にかけて行われ、冬の期間はほとんど催されません。
冬の厳しい寒さは勿論、積雪や路面凍結などでロードバイクが安全に走れる環境を整備できないからです。ヒルクライムのための山にいたっては冬季は道路が封鎖されてます。
そんなわけで、ロードバイクにとって冬はオフシーズンとなります。

そんな冬の間に何もしないのは勿体無いですし、何もしないでいると春先のレースの時に調子を取り戻すのが難しくなります。
かといって、ローラー台に乗ってのトレーニングをずっと続けるのも辛い。

そこでおすすめなのがシクロクロスです。
シクロクロスは冬が本番の自転車競技なので、ロードバイクのオフシーズンに取り組むのに最適です。

理由

オフシーズンのモチベーション維持

Veloserviss Balvas fināls

ロードバイク乗りのオフシーズンは、たいていローラー台の上で過ごすこととなるでしょう。それも春がやってきてレースを走れるようになるまで。
そんなずっと先の目標を見据えながらのトレーニングはモチベーションの維持が難しいです。
自転車競技で食っているプロならともかく、多くのそうでないロードバイク乗りにモチベーション維持を求めるのは酷です。

そんな難しいモチベーション維持に最適なのがシクロクロス。
なにせ、大会が遥か彼方の春ではなく、目前に迫るのですからトレーニングにも気合が入るというものです。
シクロクロスのシーズンが終わる頃には、雪が溶けて川になって、そしてロードレースのシーズンが始まるのです。

テクニックが身につく

Boxing Day Cyclo-cross

シクロクロスのレースで走るのはオフロード。
ロードバイクで走ることのない悪路を走ったり、ちゃんとバイクコントロールしないとクリアできないコースを走ることとなります。

そのため、トレーニングやレースを走るたびに、乗車テクニックを身につけていくことになります。
シクロクロスのレースを走るようになると、いかにこれまで漫然とロードバイクにまたがり、テクニックをなおざりにしていたかを思い知らされることとなります。
かくいう私も、シクロクロスに乗っていなければコーナリングの際の重心のかけ方のコツだとか、タイヤのどの部分でトラクションを得るかということを知らずに乗っていたと思います。

シクロクロスの乗車テクニックを身につければ、ロードバイクでもちょっとしたコーナーは危なげなくクリアしてライバルに差をつけられることでしょう。

地力向上

ALL JAPAN CYCLO-CROSS CHAMPIONSHIP 2009

シクロクロスのレースは運動強度が高いです。
なぜなら30分から60分間、ずっと全速力で漕ぐことになるからです。
ロードレースは足や心肺を休める時間を作れるものですが、シクロクロスは常にフルパワーです。

そんなキツイレースを経験していれば、いやでも地力向上が図れるでしょう。

怪我の心配が少ない

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シクロクロスは険しいコースを走るオフロードレースで、一見危険そうにも思えます。

ですが、シクロクロスは落車した時のダメージはロードレースより小さいです。
派手に一回転吹っ飛ぶような転び方をしても、大抵は自転車とウェアが土まみれになるだけで済みます。
これはシクロクロスはロードレースに比べてレーススピードが遅いのと、地面が柔らかいからです。

これがロードレースだったら、ちょっとつまづいただけでも身体中がズタズタになる大怪我を負うことでしょう。

家族で楽しめる

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ロードレーサーも人の子。家族がいれば家族サービスも怠ることはできません。
ただ、ロードレースは練習も本番も1日の大半を費やすもの、これでは家庭のことを一切合切家族に押し付けることになってしまい、不満が募ることでしょう。

しかし、シクロクロスならば練習はともかくレース本番は短時間で終わります。
それと、シクロクロスのレースはいわゆる公園や広場などでやるため、子供がいてもそこで遊ぶことができます。
実際、子連れで大会に来ている選手も多いです。
加えて、シクロクロスの大会にはキッズ用のカテゴリも設けられていることが多く、そのコースにしても難易度の高い部分をショートカットしたより安全なコースで、子供が レースに出場するにしても安心して応援できます。

いやむしろ、そういったレースを通してお子さんに自転車の英才教育を施すのもアリなんじゃないでしょうか?

なにより楽しい!

'10-11 Kansai Cyclo cross #2 Makino

シクロクロスは楽しい!
トドのつまりはコレに尽きます。

いくらキツくても、思い通りに走れなくても、トラブルに巻き込まれても、それもまた楽しいのです。
好き好んでロードレースやってるだったらロードレースの楽しさを知っていると思いますが、シクロクロスにしてもそれが当てはまります。

ロードレースのオフシーズンにも自転車レースの楽しさを味わいたい、それならば是非ともシクロクロスを始めてみてはいかがでしょうか?