11月28日、野辺山高原の滝沢牧場で開催された「野辺山シクロクロス」に行ってきました。
私もまたシクロクロスを始めたので、大会に出る前にシクロクロスとはどういうものなのかを見極めたいということで行ってみました。
行ってみた感想としては選手の熱気と観客の盛り上がり、そして会場でのグルメも充実しており、なぜもっと早くこなかったんだと後悔するほど楽しいものでした。シクロクロスをやっていなくても、自転車に興味があったりスポーツイベントに行ってみたいという人なら楽しめるイベントだと思います。
バリエーション豊かなコース設計
シクロクロスのレースはオフロードを中心とした周回コースを走ります。 その周回数は最初に決められているのではなく、レース中に決まるというのもシクロクロス特有のルールです。
シクロクロスではロードよりもシビアな自転車操縦技術が要求されます。 また、オフロード故に足場が悪いので一瞬足りとも気が抜けません。 そして、オフロードと一口に言っても乾いた地面、凸凹した地面、さらには泥の中を走ることもあるので、選手たちは地面のコンディションに合った走りを要求されます。 そのため、トップを独走していた選手がアクシデントに巻き込まれて順位がガラッと入れ替わることもしばしば。観客としても最後まで目を離せない試合展開が繰り広げられます。
会場への入場門の上をフライオーバーする立体交差。 ここでは転倒する選手が跡を絶ちません。
シクロクロス特有の障害物もこのとおり。 選手は自転車から素早く降りて障害物を乗り越え、再び素早く自転車に乗ってコースを進みます。 障害物の部分は見どころの一つなので、コースのどこを見ればよくわからなかったら障害物の部分で観戦すれば間違いなく盛り上がれると思います。
中には障害物を自転車に乗ったまま飛び越える選手も。
颯爽とジャンプを決めて観客を沸かせ・・・
そしてクールに次の周回へ。 この日はこれを見に来たと行っても過言ではないです。
観戦していればお腹が減ってきます。 食事のために観戦をストップしなければならないのか・・・と思いきや、なんとフードコートの目の前にもコースが敷かれています。 これで、グルメを楽しみながらも目前を選手が駆け抜けていく迫力ある試合を観戦することができます。
野辺山名物「シングルスピード部門」
野辺山シクロクロスの名物ともなっているのがシングルスピード部門です。
シングルスピードの名の通り固定ギアの自転車のための部門かと思いきや、この部門では車両規定、服装規定が他の部門よりも緩和されているため、シクロクロス以外の自転車に乗る選手や、仮装した選手が走るさまを観戦できます。 中には大掛かりな仮装をする選手もいるので、応援する側にも気合が入るというものです。
日々悪と戦うヒーローたち、この日は自転車に乗って戦っています。
ダークサイドに堕ちても落車はしない暗黒卿。
ヒーローたちが今日戦うべき敵は、ぬかるんだコースと障害物、そして共に走るライバルたちです。
クリスマス前にやってきたサンタさん。トナカイだけでなく自転車の操縦もバッチリのようです。
おわりに
このように、子供から大人まで楽しめるバラエティー豊かなシクロクロス大会なのが野辺山シクロクロスです。
都市部からでも電車でアクセスすることも可能な大会ということで、興味がありましたら来年にでも行ってみるのもいいでしょう。