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「岸辺露伴は動かない」はジョジョ未読でも徐々に荒木ワールドを楽しめるマンガ

岸辺露伴は動かないは読んでもジョジョは読まない、知人にこういう方がいます。

それってなんだかもったいないと思う一方、岸辺露伴は動かない岸辺露伴ジョジョを読まない人にも魅力的に映る何かを持っているとも考えました。

本記事では知人から聞いた岸辺露伴は動かないの感想を元に、岸辺露伴は動かないがジョジョ初心者にお勧めできる理由をまとめました。

「岸辺露伴は動かない」とは

岸辺露伴は動かないは荒木飛呂彦が描くジョジョの奇妙な冒険のスピンオフ作品です。 ジョジョの奇妙な冒険といえば1987年から現在に至るまで連載されている人気作品で、最近ではアニメ化もなされています。

そしてこの岸辺露伴は動かないジョジョの奇妙な冒険のPart4であり、現在アニメが放送されているダイヤモンドは砕けないに登場する人物で漫画家の岸辺露伴が主人公のスピンオフです。

各エピソードの流れとしては、岸辺露伴が様々な取材中に不思議な現象(ジョジョファン的にはスタンド攻撃)に遭遇し、その危機から脱出するというちょっとしたアクシデントはあるものの、それを引き起こす原因を解決するわけでなく、不思議は不思議のまま終わるというものばかりですね。

「岸辺露伴は動かない」をおすすめする理由

一話完結である

岸辺露伴は動かないはシリーズものではあれど、一話完結ものの読み切り作品として雑誌に掲載される作品です。 そのため、ちょっとした時間に読むことができます。 長い歴史のあるジョジョの奇妙な冒険シリーズを全部読むなんてのは多忙な現代人にはつらいところがありますが、数十ページの作品なら何とか読めるものでしょう。

また、作品ごとに話が連続するものではないため、どのエピソードから見ても話が理解できるというメリットがあります。 たまたま雑誌で岸辺露伴は動かないを読んで気になったら、過去作品の単行本を読んでさらに深みにはまっていけるのです。

複雑なバトルがない

岸辺露伴は動かないにはジョジョの奇妙な冒険シリーズの本編にあるような複雑なバトル要素は薄めです。

ジョジョの奇妙な冒険の魅力の一つに各々の特長を生かした頭脳的な戦いや、敵の正体が分からない状態でのサスペンスな雰囲気がありますが、こういう要素をジョジョ未読者が一気に理解するのはつらいものがあります。

一方、岸辺露伴は動かないではそういったバトルは見受けられません。 ジョジョの奇妙な冒険では血しぶきが飛び交うハードな描写のバトルが多々見受けられますが、岸辺露伴は動かないのバトル要素はとうもろこしを手づかみで食べる程度です。 それもこれも、岸辺露伴は取材に来ただけで戦いに来たのではないというスタンスがあるからでしょう。

その他のバトルも割とあっさりしているので、初見でも読みやすいのでしょう。

ジョジョ未読でも問題ない

岸辺露伴は動かないジョジョの奇妙な冒険シリーズを読んでいなくても問題ありません。

岸辺露伴は動かないにおける重要人物は主人公の岸辺露伴ただ一人。 それと岸辺露伴が人や物の記憶を読み書きできるヘブンズ・ドアーという特殊能力(スタンド)を持っていることだけを頭に入れておけば良いのです。 しかも、それらは本編中でなんとなく説明があるので、事前の予習も必要ありません。

ジョジョの奇妙な冒険で登場したキャラクターが登場するなどファンサービス的な要素はありますが、それが話の主軸ではないので、ジョジョの奇妙な冒険を読んでいなくてもエピソードを理解できます。

本作から徐々にジョジョに入門しよう

本作岸辺露伴は動かないのエピソードだけでもジョジョの奇妙な冒険シリーズの魅力を垣間見ることはできます。 ですが、ジョジョの奇妙な冒険の本編ではさらにサスペンスな展開、正体の分からない敵に対する不気味さと一転攻勢の爽快感、そして過去からの受け継がれる意志の奥深さを体感できます。 ジョジョファンがやたらとジョジョを推すというのも「言葉」でなく「心」で理解できることでしょう。

岸辺露伴は動かないを読んで面白いと思ったのならば、できれば合わせてジョジョの奇妙な冒険も読んでいただきたいものです。 まあ、ジョジョの奇妙な冒険は長く続くシリーズのため、一気に読むのは時間的にも金銭的にも辛いものがあると思いますので、一気にとは言わず徐々にジョジョの世界に入り込んでいってくれれば幸いです。