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お着替えRPG「ミラクルニキ」を遊んでみた

局所的に話題になっている、お着替えRPG「ミラクルニキ」を遊んでみました。
最初はブログのネタにしてやろうかぐらいの気持ちで初めてみたのですが、これが存外面白いものでした。

ミラクルニキとは

「ミラクルニキ」はお着替えRPGと言われる通り、主人公である「ニキ」を着せ替えて遊ぶ要素はもちろん、様々なお題に合わせてコーデバトルをするRPG的な要素を融合させたゲームです。
アーケードゲームの「アイカツ!」や「プリパラ」などをスマホゲームユーザー向けにしたゲームといったところでしょうか。

決して「ミラクルアニキ」ではありません。
タイポグリセミア現象によってそう読んでしまえるのも仕方ないのかもしれませんが、ミラクルニキには筋肉モリモリマッチョマンの兄貴は出てきません。悪しからず。

このミラクルニキはシリーズものらしく、前々作「Nikki UP2U」、前作「ニキ日記」が配信されている模様。

Nikki UP2U: A dressing story

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ニキ日記~世界旅行編~

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  • Cheetah Technology Corporation Limited
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日本、世界ときて最新作「ミラクルニキ」の舞台は異世界。
イナズマイレブンかな?

きっかけ

ミラクルニキを知ったのはこんなツイートをキャッチしたのがきっかけです。

アーマード・・・コア・・・!?
にわかには信じられないことですが、ミラクルニキの説明文を読むにアーマード・コアとの関連性を確信せざるを得ません。

◆◇◆◇こんな方にオススメ◆◇◆◇ ・お着替えゲームが好き! ・ロールプレイングゲームが好き! ・コーディネートが好き! ・ファッションが好き! ・美しいグラフィックが好き! ・洋服を集めることが好き! ・豪華声優陣によるボイス付きのゲームが好き! ・ゴーでバトルをしてみたい! ・気軽にゲームを楽しめたい! ・濃厚ストーリーを満喫したい!

一方のアーマード・コアは「3Dロボアクションゲーム」や「メック系」などと謳われるゲームですが、その実態はお着替え(アセンブル)ゲームであることはみなさんご存知の通り。
プレイヤーたちはアーマード・コアのコーディネートやファッションを楽しんでいます。
そのためのパーツ(ミラクルニキにおける服に相当)を収集することにも余念がありません。
また、ブースター噴射の炎が時間経過によって変化するところにまでこだわり抜かれた美しいグラフックや、豪華声優陣によって彩られる濃厚なストーリーもまたアーマード・コアの魅力です。

やっぱりミラクルニキはアーマード・コアじゃないか(錯乱)

私もかつてはレイブン(アーマード・コアの世界における傭兵のこと)でしたが、膝に矢を受けてしまってからは戦場から身を引いていました。
しかし身体は闘争を求め、硝煙とコジマが満ちた戦場へ再び舞い戻りたいと思っていた私は、ミラクルニキをプレイして見ることにしました。

実際に遊んでみて

実際に遊んで見ると、前評判以上に面白いことがわかってきます。
案外ここが、この戦場が私の魂の場所なのかもしれません。

コーデバトルはこんな感じ。
バトル毎に決まったお題に合わせてアセンブルを行い、審査の総得点が高い方が勝利します。
ちなみにこの回のお題は「メイド」
バトル中にスキルを使って得点の底上げや対戦相手の妨害も可能ですが、基本的にはバトル前のアセンブルで勝負が決まると言っていいでしょう。

バトル以外でも、自分の気の向くままにアセンブルを楽しむこともできます。とりあえずメガネは欠かせません。
軽量二脚的なフォルムのニキちゃんには何着せてもいい感じになってくれるので、たとえ自身のファッションセンスがアーマード・コアの世界並みに崩壊していてもなんとかなります。
かわいいは正義ってそういう・・・

ミラクルニキには現実的な服の他にファンタジー世界の衣装も数多く登場し、そういった服でファンタジーの世界の住人になることだってできます。
上のコーデでは剣と魔法のファンタジーに登場するキャラクターをイメージしてみました。人間性を捧げよ。

複雑に絡み合う濃厚なストーリー

ミラクルニキは作品紹介においても濃厚なストーリーをアピールしていますが、看板に違わぬ濃厚なストーリーを楽しむことができます。

まず物語の導入からしてなかなかハードです。
偉大なるデザイナーが死去し、彼の遺作のコーデを巡って国家間でコーデバトルを繰り広げる「9日間戦争」が勃発。
ニキはその戦後に舞台となる世界にやってきたところから物語が始まります。

戦後の混乱の中、ニキは半ば暴徒と化した国民に次々とコーデバトルを挑まれ、その身を戦火の中に投じることとなります。
そんな過酷な戦いの中で出会った戦友とて油断できるものではなく、時には仲間であれども矛を交えることもあります。
絶えることのない戦い、複雑に交差する互いの意思、そんな濃厚なストーリーを楽しめるのがミラクルニキというゲームなのです。

うん、説明は間違っていないけど何かがおかしい。
解釈の誤謬って怖いね。
世に平穏のあらんことを。

何気にインターフェースが優秀

ミラクルニキはゲームのインターフェースが何気に優秀だと思います。
ゲーム的なストレスを極力排除し、ストーリーの進行やコーディネートやファッションに集中してもらえるような試みを感じることができます。

ミラクルニキもRPGの例に漏れず、ひたすら敵を殴ってドロップ品を集める、いわゆるマラソンを強いられることもあります。
ですが、ミラクルニキではそんなマラソンは1クリックで終わります。
なぜなら、1度でも高評価でバトルを終えた場合、次からはそのバトルをスキップして経験値やお金、そしてドロップアイテムを手に入れることができるからです。
まるでガチャですわ。

ほかにも、プレイヤーが手に入れられる報酬がある場合、下の画像のように「!」マークが表示されるので、報酬の取りこぼしがなくなります。

私の肌感覚ではミラクルニキのメニュー階層は結構複雑だと感じていますが、アクセスを補助してくれるインターフェースが優秀なのであまり苦に感じてませんね。

世界はコーデバトルを求めている

ミラクルニキはハマるひとはガッツリハマりこむタイプのゲームです。
特にアーマード・コアの世界で戦っていた本レイブンの諸兄ならハマること間違いなしです。

アーマード・コアの次回作が次世代機にて一向に登場する兆しを見せない今、同じくメック系ゲームの「タイタンフォール2」のパイロットに転向した元レイブンも少なからずいるでしょう。
しかし、タイタンフォール2はカスタマイズの幅がアーマード・コアよりも狭いため、多くの元レイブンが不満を漏らしていることかと思われます。

そんな迷える元レイブンのパイロットにこそミラクルニキを遊んで欲しいのです。
コーデの幅広さ、濃厚なストーリーにきっと満足するはずです。
もう惑星ハーモニーへの膝に悪いドロップシーケンスを毎日繰り返す必要はないのです。

信じて!