とらさぶろぐ

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日本最高峰ヒルクライムレース「全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍」に出場してきました

去る8月28日、全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍2016に出場しました。 日本国内最高峰のヒルクライムレースということもあり、この日のためにコツコツ練習していました。

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そのタイムは85分、目標としていた90分を切ることができました。

完走した感想ですが、目標を達成できたので満足です。 ですが、1つの目標を乗り越えたらそこで終わりではなく、新たな目標が生まれるというもの。 自分としても85分というタイムが自身の限界とは感じなかったので、次に走るときには更に良い結果を残せるように頑張りたくもなりました。

乗鞍を85分ってどんなもん?

さて、今大会において自身で目標として定めていた90分を大きく上回る85分を達成しました。 これは素直に喜べることですし、美ヶ原での無念感を払拭して次に繋げられる走りになりました。

ただ、85分というタイムもどうやら乗鞍の参加者全体からすれば真ん中ぐらいのタイムらしいです。 生粋のヒルクライマーからすれば初心者脱出レベルって話みたいですね。 これでようやくヒルクライマーを名乗れるんやなって。

とはいえ、走った感覚としても来年に向けてもっとトレーニングを積んだ上で挑戦すれば70分も夢じゃないなとも感じました。 もっとペダルケーデンスを上げられれば、もっと大きいギアで回せれば、そういった場面には試走の時も大会の時も遭遇しましたが、そうやって新たな課題や目標に向かうことができるようになったということで、今大会は自身にとって有意義なものだったと思っています。

もちろんタイムをひたすら追い求めるのも乗鞍の楽しみ方の一つですが、それ以外の、それ以上の発見を追い求めるのもまた乗鞍の楽しみ方です。 参加者それぞれにそれぞれの目標があり、それを乗り越えるために薄い空気と乳酸に痛めつけられながらも必死でもがける舞台、今後とも乗鞍にはそうあって欲しいものです。

ちなみに、以下が今大会の優勝者である森本誠選手の自転車です。 フレームやホイールなどの各パーツが軽いのはもちろん、フロントシングル化やバーテープなしのハンドルなど、とにかく軽くするために不要な部分を削ぎ落としたヒルクライム専用、いや乗鞍専用自転車です。 森本選手に限らず、トップクラスの選手の自転車はだいたいこんなことになっているので、やっぱ住む世界が違うんだなぁとも感じさせられます。

心配を他所に天気に恵まれた

今大会は天気に恵まれて、コンディションのいい状態で完走することができました。 台風が接近しているということで、天気が荒れるのではないかと心配でしたが、いざ蓋を開けてみるとそんなことはありませんでした。

会場入りしたのは早朝の5:30。この時の天気は雨がぱらついてきそうな雰囲気。 麓でこんなんだから、ゴールの乗鞍山頂は穏やかじゃないことになっているだろうと不安でした。 それでも取り敢えずアップしてからゴールに持っていく荷物を預けに。 ですが、その時にのゴール地点はこんな感じに雲に覆われてはいるものの、晴れ間も見えてきたので希望が持てるようになりました。

さらにレースが始まる頃には頂上付近は腫れているとのアナウンスが。 そしてレースが開始されてからは空も明るくなり、朝日が差し込んで眩しいほどに。 その後天気が崩れることはなく、ゴールするころの頂上は冒頭の写真のように青空が広がっているほどでした。 下は別のアングルの写真。雲に覆われていたのは山頂付近だけだったのかもしれません。

ということでレース中は最高のコンディションでしたが、9時過ぎになると急にガスがかかり始めて前が見えなくなりました。 ホント山の天気は変わりやすい。 この中を下山しないといけないんですけど、10m先の視界が怪しい中でスピードが乗りやすい下山をするのはスリリングでしたね。

目標を達成できた要因

今大会で自身の目標を達成できた要因としてはいろいろあるでしょうが、次から上げることがかなり効いているのではと思います。 これらは個人によらず誰でも試せることなので、参考になりましたらどうぞ。

ローラー台導入

今年のツール・ド・美ヶ原をキッカケに導入したローラー台は予想通り効果を発揮しました。

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ローラー台があると練習時間がうまく取れない状況でも短時間で効率的な練習が可能になります。 強くなるためのマストアイテムです。

インナーとソックス

ロードバイクに乗るときにはそれに相応しいジャージを着ることでパフォーマンス向上を図ることができますが、それはジャージの下に着るインナーやソックスにも同じことがいえます。 今回乗鞍に挑戦するにあたって、自転車用のインナーとソックスを導入しました。 今まで汎用のインナーとソックスを使っており、専用品を前からほしいと思っていたので、この機会に導入しちゃいました。

インナーには「肚力」を採用。 着圧によって肚を中心とする体幹のパワーを活かしてパフォーマンスを上げるというインナーです。 ものっそい締め付けられます。それと着脱がすごい辛いです。 昔の貴族が体型を補正するために使っていたコルセットってこんな感じなんでしょうね。

ソックスには「腱力」を採用。 こちらは着圧によって足の疲労を押さえるというソックスです。 肚力と同様、足の形が変わるんじゃないかってぐらいに締め付けられます。これも同じく着脱がすごい辛いです。

秘密兵器「VESPA」

本気でタイム狙いに行くために、VESPAというサプリメントをキメました。

VESPAはスズメバチから抽出した栄養液を用いたサプリメントで、脂肪をエネルギーとして利用することを助ける作用があるので、食事でとったエネルギーとは別に身体に蓄えていたエネルギーをも有効に利用できるようになります。

VESPAをキメるようになったのはマラソン仲間から奨められたのがキッカケで、マラソンやヒルクライムなどの1時間以上に渡るレースの前には利用するようにしています。

ただ、VESPAはサプリメントの中では高価な部類に入るもので、常飲できるものではないです。 なので、ここぞという大会の時の特別なサプリメントとして使っています。 あと、高いということで「高いサプリメントだから絶対に効いているはずだ!」と自身に言い聞かせることによるプラシーボ効果もあるんじゃないでしょうか。

「劇場版 アイカツスターズ!」を鑑賞

大会前日、劇場版 アイカツスターズ!を見に行ってきました。 こんなの見ている場合じゃない?いや、大会前日という重要な日だからこそです!

www.aikatsu-movie.net

鑑賞した感想ですが、ゆめちゃんとローラちゃんの熱い「友情」に元気づけられるいい映画でしたね。控えめに言って最高です。 いやぁー、映画って本当に素晴らしいものですね。

こうして前日に劇場版 アイカツスターズ!を見たからこそ、穏やかじゃない勾配の坂が道を阻む、ライバルたちが一足先に駆け抜けてしまう、そんなヒルクライムにおいて選手の心を摘み取っていく一つ一つの出来事を「面白いじゃない!」とポジティブに乗り切れました。

スポーツにおいて精神状態は結果に大きく影響します。 だからこそ、向精神作用のある劇場版 アイカツスターズ!を見ることは、レース結果にいい影響を与えます。 何十万円もかけて自転車を軽量化することに執心するよりも、心の軽量化をするほうが安上がりですし効果も高いですよ。

アウトロが終わるとイントロが流れてくる

乗鞍のゴール、それは次のレースへのスタートラインでもあります。 全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍に参加した多くのサイクリストにとって、今大会のゴールは来年の大会のスタートラインです。 来年に向けて今大会で見つけた課題をクリアし、新たな目標を達成すべく鍛錬するのでしょう。

かくいう私も新たにスタートを切った一人。 ですが、向かうべくは来年の乗鞍山頂ではなく、9月後半から始まるシクロクロスのシーズンではありますが。 今期は信州クロスだけではなく、東海シクロクロスや関東の方の大会の方にも足を伸ばしてみたいなと考えている所存です。