去る4月18日、長野マラソンを完走してきました。 写真は完走の証のメダルです。
完走した感想ですが、とにかく吹き付ける風雨が辛く、最後まで走ることを諦めそうになるほどでした。 それでも制限時間ギリギリになりながらでもゴールまで辿りつけたのは、今後の自信に繋がるのではと思います。
常にコースを逆風が吹いていた
4月17日は前日から悪天候が予想されており、当日も午前中は荒れ模様になりました。
油断すると吹き飛ばされそうになるほどの強風は1万人のランナーを襲いました。 風の強さは給水場で水を入れたコップが吹き飛ばされるほどで、時にはまともな水分補給もままならない状況も。
さらには強風に雨も混じり、その強さは痛みさえ感じるほどに。 ランナーたちの体力を奪い、精神を摘み取っていくといってもいいものでした。
そんな強風も追い風となってくれればよかったのですが、あいにくの向かい風。 しかもコースの設計上、ずっと向かい風が続くという多くのランナーにとってこの上ない悪条件と相成りました。
15km地点で左足を故障
悪いことは続くもので、10km地点から左足に違和感を感じ、15km地点では一歩ごとに痛みを感じるようになりタイムを狙えない状態に、さらにはハーフ地点では左足をかばうようにして走っていたせいか右足も痛みだしてほとんど走れなくなりました。
つまり、半分の20kmほどはほぼほぼ歩いていたようなものです。 長野マラソンの制限時間は普通の大会よりも短めの5時間、歩くようなことになってしまったら完走は絶望的という、市民ランナーにとっては辛い条件。 こんな状態でよく制限時間以内に完走出来たものだと自分でも思ってしまいます。
確かに最悪の条件下でも5時間以内にフルマラソンを走破できるという自信を持つことはできました。 ですが、次にこうなったらもう素直にリタイアしておこうと思います。次の日辛いですから。
沿道の声援は力をくれる
今回の長野マラソンでは色々な悪条件が重なり、満足の行く結果にはなりませんでした。 ですが、それでも最後まで諦めずにゴールまで歩を進めることができたのは、沿道の観客の声援があってこそだったでしょう。
応援の力はすごいです。 世の中には「がんばれ」という言葉は無責任だと批判する輩もいますが、彼らは何を根拠にそう言うのでしょうね。 たとえ一緒に戦うではないにしても、応援は確実にランナーの力になります。無駄ではありません。
「がんばれ」の一言が誰かの一歩になり、そんな積み重ねがランナーをゴールへと導くのです。 沿道から差し伸べられた手はランナーに活力を与え、もう動かないと思っていた脚が再び動くようになるのです。
この記事を見ていただいた方は、いつかマラソン大会を見た時には、ぜひランナーたちへエールを送ってください。 そのエールはコース半ばで心が折れてしまったランナーを再起させるかもしれませんから。