とらさぶろぐ

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デジタル化が進んだ今こそ「手書き」が生きる

photo by Sara Björk

最近、私は「手書き」というものに注目しています。

先日の記事でもiPad Proで描いた手書きの説明を使いました。

こういうコンピューター関係の説明図には、普通はスクリーンショットを加工したものに注釈を加えたものを使うでしょう。 ですが、今回はあえて手書きの説明図を使ってみました。

私はデジタル化が進んだ今だからこそ、手書きが注目されるのではと考えています。

手書きには人間味がある

手書きの文字や絵には人間味があります。

たとえば以下のように感謝を述べる文があった時、どちらがより気持ちを伝えられるでしょうか。

 ありがとうございます。

多くの人が手書きの文章のほうがよりありがたみを感じることでしょう。

手書きは頭に入りやすい

手書きには人間味があるためか、整列された見栄えの良い文字や図が並ぶ書類よりも、文字の大きさも不揃いの手書きの書類のほうが頭に入りやすいという人もいます。 私の感覚では、こういった感覚を持つ人は年配の人に多いですね。

また、楽器を演奏するミュージシャンの中には手書きの譜面でないと調子が出ないという人も。 コンピューターで浄譜された譜面は確かに見やすいですが、感覚的な部分に頼ることが多いミュージシャンにとって、綺麗すぎる譜面は違和感を感じるのかもしれません。

デジタルネイティブ世代にとって手書きは特別感がある

今の若い世代は物心ついた頃からデジタルな環境が身の回りにあったデジタルネイティブ世代です。 この世代は手書きもデジタルも同じように受け止めている、むしろ手書きを非効率的なものとして捉えているきらいがあります。

ですが、デジタルネイティブ世代は手書きを完全否定しているわけでないのも事実。 あくまで非効率的なものとして捉えているだけです。

そんな「非効率的」な手間のかかる手書きですが、これが逆に一種の特殊性をはらんできます。 手書きする時間を要してまで自分のために用意してくれたと捉え、特別なメッセージだと思ってくれるかもしれません。

教育現場は未だ手書きメイン

教育現場では未だに黒板に板書するスタイルで授業が進められています。 パワーポイントなどで教材を作れば効率的なのに、未だに手書きで授業をすすめるのは、手書きのほうが記憶に残りやすいからかもしれません。

最近では電子黒板という、プロジェクターで投影した画面に書き込みができるような製品が出ているようです。

www.epson.jp

このようにプロジェクターでの投影だけでなく、画面への書き込みが求められているというのは、プロジェクターを販売するメーカーがデジタル化が進んだ今に手書きの持つ優位点を見つけたからではないでしょうか。

本ブログでも手書きを活用してみようと思う

テキストだけよりも説明図があったほうがわかりやすくなります。

その説明図には手書きによる文字や注釈、イラストなどを入れていこうと思います。

手書きの文字にはヒラギノのような美しさ、メイリオのような明瞭さはありません。
手書きの図にはコンピューター作図のような整然さはありません。

ですが、手書きにはそうやって切り捨ててしまうには惜しい魅力が秘められています。 デジタル化が進んでいる今だからこそ、その魅力も際立っています。

幸い、今では手書きを紙とペンなどの筆記用具以外でも、iPad ProとApple Pencilの組み合わせやSurface Proなどのタブレット端末などを用いて、手軽に実現できるようになっています。

手書きの魅力、誰かに届けてみませんか?