オッサンだって美少女になりたい。
人は誰しも完全なるイデアに近づこうとして、自分にないものを求めるもの。 つまり、オッサンなら自分に欠落しているかわいさを求めたくなるもの。
そんな歪んだ理想、これを実現してしまうソフトが「FaceRig」です。
お前が美少女になるんだよ!
FaceRigとは
FaceRigはカメラでモーションキャプチャした人の顔を取得し、その表情をソフト嬢のアバターに再現させるソフトウェアです。
2014年12月に発売していたのですが、ここ最近まで話題になることはありませんでした。 ですが、2015年12月頃に2Dのアバターを導入できるようになってからというもの、日本を中心として爆発的に流行りだしたみたいです。
The New FaceRig Live2D module preview!
要・追加モジュール
残念ながらFaceRig単体では美少女になれません。 なぜなら、FaceRigのパッケージには顔面の濃い3Dキャラしか同梱されていないからです。 これがここ最近までFaceRigが流行らなかった理由でしょうね。 犬とかアライグマとかはかわいい部類に入るのでしょうけど、ここを見に来た方はそういうかわいさを求めているわけじゃないですよね(断定)
FaceRigを使って美少女になるにはFaceRig Live2D Moduleを導入する必要があります。
Steam で 10% オフ:FaceRig Live2D Module
これはFaceRigにLive2Dという2Dキャラクターを自在に動かすための機能を付加するモジュールです。
Live2D
Live2Dは株式会社Live2Dのアニメーション作成ソフトです。 株式会社Live2Dは察しのとおり日本企業です。
今までは2Dのアバターは限られたモーションしかできませんでした。 アニメーション用の素材を大量に用意する必要があるからです。
そのため、アバターをリアルタイムに動かすには3Dモデルを制作しなければなりませんでした。 ですが、3Dモデルだと2Dよりも用意するのが大変ですし、何より2Dの良さを出しきれなません。
Live2Dは2Dの原画を複数のパーツに分け、それらを破綻なく動作させることで2Dのアバターが3次元的に動いているかのように見せる事を可能にしました。 これによって個人や小規模事業者でも、従来ではコストがかかるリアルタイムで動くアニメーションを、低予算で導入することができるようになりました。
作例
ユーザーデータの動作テスト
やっぱりゆかりさんを・・・最高やな! 中の人など居ない、イイネ?
この結月ゆかりさんのデータは同梱されているものではなく、有志の方が作成したものをLive2Dで動かせるようにしたもののようです。 こうやってユーザーがアバターを追加できる仕様だと、ものづくり気質の日本人ならいろいろなアバターを作っていってくれそうです。
ゲーム実況
FaceRigはゲーム実況と相性が良さそうです。 美少女が画面内にいることで、背景で殺伐とした殺し合いをしていたとしても和めます。
ちなみに、この動画の背後でプレイしているゲームはRainbowSix Siegeという特殊部隊同士が戦うゲームです。 すっごいやりたい。
記者会見から動画を生成
政治家だって美少女になれる時代です。 堅苦しい政治家の記者会見だって、政治家が美少女だったら画面に華があっていいですよね。 上の参考動画でもそのおかげか、左下にしか目が行きません。
リアルタイムでなくても顔が写っているデータを読みこむことで、アバターが動いている動画を生成することもできるようです。 ただ、表情の変化が激しすぎると追従できないみたいですね。
ツイキャス配信もアリ?
ブロガー的にFaceRigを利用する機会を考えてみましょう。
例えば、ブロガーの間で盛んになっているツイキャスなどの生配信。これにFaceRigとFaceRig Live2D Moduleを用いてみるものいいでしょう。 少なくともオッサンがただただ喋っているだけよりは華があると思います。 画面にも動きがあるようになりますし。
まあ、無理に美少女にならなくても、犬とか猫とか熊とかヒトデになるんでもいいんですけど。
※ただしイケメンに限る
FaceRigはソフト上のアバターの表情の元となるデータを、ウェブカメラで認識した顔面から反映させる関係上、整った顔のほうがデータを取得しやすくなる模様。 つまり、「※ただしイケメンに限る」というやつです。 美少女になるにもイケメンである必要があるなんて・・・
現実は非情である。