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Amazonの商品レビューは低評価のレビューこそ参考にすべし

photo by Wakx

Amazonは完全に生活の一部に根付いてしまいました。

Amazonのいいところは大抵のものは揃っているし、なんといってもお店で買うよりも安いことですね。 * 地方では店頭に商品が無いとか、取り寄せに数週間かかるとか言われることが多々ありますから、そんな店よりもよっぽど便利です。 特に専門性の高い製品や本だと地方では確実に手に入らないので、Amazonに頼らざるをえないこともあります。

今ではインターネットに明るくない人でも、Amazonを利用したことのある人は多いのではないでしょうか。

評価ポイントは商品が良いかの目安

さて、Amazonには商品一つ一つを評価したりレビューを書いたりすることができます。 これによって買う前に商品の評判を知れたり、人の生の声を聴くことができます。

この評価の指標にポイントがあります。 ユーザーが満足した商品には高いポイントがつき、逆に不満だったものには低いポイントがつきます。

このポイントを一つの目安として商品の購入を決めるのも、ひとつの買い物の仕方です。

評価ポイントの盲信は危険

では、評価ポイントを盲信してポイントの高いものだけを購入すればいいのでしょうか。

確かに、ポイントの高い商品はそれだけいろんな人が満足しているといいう現れでしょう。 ですが、皆が満足したからといって、あなたも同じく満足できるとは限りません。 「うちはうち、よそはよそ」の言葉通りです。他人が必要としていたものは、あなたに必要なものであるという保証なんてありません。

また、世には同じようなコンセプトの商品があふれていますから、その中からどれかを選ぶ必要を迫られることもあります。 あなたに選んでいるもの全部をまとめて買えるだけの余裕が有るのなら別ですが。

低評価のレビューには的を得た意見が多い

そこで見るべきなのが、低評価をつけたレビューです。

では、なぜ低評価のレビューを見る必要があるのでしょうか。

確かに、高い評価を付けた人のレビューには、その人がいかに商品に満足したかが書かれています。 そして、基本的にポジティブな意見が目立ちますので、見ていても気持ちが良いです。 だからこそ、高評価のレビューを参考にしたくなるのもわかります。

一方、低評価レビューには商品やアフターサービスへの不満が呪詛のように書き殴られています。 もちろん、これらのレビューはネガティブなものばかりです。 あまりの言葉の強さに、購買意欲をなくしてしまうこともあるでしょう。

しかし、この低評価レビューに書かれている事こそが、その商品の本質を見抜いている事がままあるのです。

低評価レビューの見方

では、低評価レビューを買い物の参考にするには、どのように読み解けばいいのでしょうか。

まずは、ノイズになっているレビューを除外します。どういったレビューがノイズかというと、明らかに商品に関係のないレビューのことです。商品にはほとんど言及せず、メーカーに対する恨み辛みを書き殴ったレビューがそれです。こういうレビューは感情的な文面で書かれているので、除外は容易です。また、商品の梱包についてのレビューや「期待を込めて・・・」なんてレビューも除外してしまいましょう。

上記のようなレビューを除外すれば、ある程度参考にすべき低評価レビューは絞り込めます。次にやることはレビュワーの人物像を推定することです。レビューに添えられている人物情報からはもちろん、レビューの文体、語彙などから、レビュワーがどんな状況下で、何を目的として商品を購入するに至ったかを推察するのです。Amazonの場合、レビュワーの部分をクリックすると、そのレビュワーが他にどのような商品をレビューしたかを追うことができるので、そちらも参考になります。

ここまでくれば、商品に低評価を下したレビュワーがどんな目的で商品を購入し、その結果が芳しくなかったかがわかります。それらを浮かび上がらせた上で、浮かび上がった事実があなたにとってなんらでメリットのないことであったり、デメリットが許容範囲内であったなら、その商品はあなたにマッチングしている可能性が高いです。あとは高評価レビューを参考にして選んでもいいでしょう。

低評価はネットの財産になりうる

低評価レビューはなんでもが商品を貶めるものではありません。それどころか、低評価レビューを参考にすることでよりニーズにマッチした商品選びをすることができます。

ただの悪評には何の価値もありませんが、自分の書いたレビューを誰かが見るということを意識したレビューであれば、それがたとえ低評価レビューであったとしても誰かの役に立つことでしょう。それはすなわち、ネットの財産ともいうべき情報です。

忌憚のないレビューをすることは、そのショップや延いてはその商品に関係するコミュニティを盛り上げることにもつながります。言いたいことも言えないポイズンな世の中ではありませんので、どしどしレビューを投稿しましょう。