photo by w4nd3rl0st (InspiredinDesMoines)
たまには旬のネタにぶっ込んで行くスタイル。
この記事内で論争のターゲットになっているのは、自分の所有物の証明を目的とした写真にも著作権が及ぶかということだ。 そして、この記事が注目され炎上している理由は、まとめ上げられたアカウントは同人誌の表紙の無断転載はいけないと言いながら、公式グッズの写真をアップロードしているためだ。
本当のところはわからない
表紙のアップロードすらも無断転載という判断は、本の中に書いてある以下のような文面を根拠にしているのだろう。
「本書の一部または全部の無断転載を禁止します。」
これだけを読むと表紙の写真をアップロードすることも無断転載と解釈できる。 ただし、この文面を記載した著者がどう考えているかまではわからない。 本当に表紙もアップロードされたくないのだろうか。 本の中身をタダで見られる状態にしたくないがためなのだろうか。 はたまた、テンプレートに従っただけのことなのだろうか。 この文面の真意を知るのは当事者のみであり、外野が拡大解釈してまで非難する道理はない。
https://twitter.com/posoco_konaya/status/633797435958005760
この方は自身の本の表紙をアップロードすることについては構わないという声明を出している。 だが、その他の著者がどういった考えかは、直接聞いてみたり法廷で明らかにしなければわからない。
もちろん、公式グッズの写真をアップロードすることに関しても、著作権を拡大解釈すれば違法になる。 ただ、日本の法律は誰しもが違法になるような作られ方をしているので、今回のケースが本当に違法なのかどうかは誰にもわからない。 おまけに、著作権法は現在のところ親告罪だ。告訴がなければ何も起こらない。
誰にもわからないことを各々の判断で勝手に解釈するものじゃない。
裁くのは法曹であってお前でもお前のスタンドでもない
ネット上で何かと騒ぎになると、それに対して法律や判例を根拠に完膚なきまでに私刑を執行するものが出てくる。 だがそれは、一般人が法律を一般的に解釈した結果であり、正しい手順で行われているものではない。
しかし、みんな大好きな9条も乗っている日本国憲法には、裁判を受ける権利が定められている。 誰しもが訴えを提起したり裁判を受けたりすることで、公正な判断によらなければ刑罰を受けることはないというものだ。
何がどう悪いのか、それによってどういう罰を受けるのか。 そういったことを判断するのは法曹の仕事だ。 そして、その判断には詳細な調査を行う必要がある。 一般人がネットの断片的な情報だけで判断してはいけない。
悪いことが許せない正義の味方がするべきことは刑の執行ではない
表紙のアップロードを見つけた時、正義の心が燃え上がったあなたのすることはたった一つ、著者や出版社に報告することだけだ。 それからのことは当事者が解決すべきことだ。 我々がどうこうすることではない。
間違っても、私刑を執行なんてやっちゃダメだゾ。
一方、晒されているアカウントは何を言いたかったのか
彼女たち(推定)は表紙の無断転載はいけないという一般論を述べているのではなく、自身が所属するクラスタのローカルルールについて注意喚起しているだけだろう。 同人という未だにアングラな部分が残っている文化だ。そりゃ、ローカルルールだって存在するさ。 それがTwitterという誰もが閲覧可能な場で行われているために、こうやって白日の下に晒され、発言を曲解されて非難を浴びているだけだ。
また、彼女たち(推定)の言う「同人誌」や「戦利品」とは何のことなのかは各々察するべし。
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