photo by Redfishingboat (Mick O)
Apple Musicに関して気になる記事を見つけた。
以前、Apple Musicを始めとする音楽サブスクリプションは、音楽の価値を再定義したことに触れた。
これによって、音楽は適正な価格になったが、従来からの音楽メディアであるCDについても軽く触れておきたい。
物理メディアは贅沢品の時代へ
データでの販売が増えつつあるこれからはCDも生産枚数を落とさざるを得なくなる。
そうすると、大量生産できた頃よりも1枚あたりの生産コストは大きくなってしまう。
結果、CDを始めとする物理メディアは価格を上げざる得なくなる。
単価が高くなると消費者は離れていくが、それでも物理メディアを買うような層は一定数存在する。
彼らを満足させるためには分厚いブックレット、特殊な梱包など、所有しているだけでプレミア感を味わえる演出するようになることだろう。
これは今でも行われているし、今後はさらなる過剰演出がなされると予想される。
その結果、CD1枚1万円、サブスクリプションなら千円という価格付けがなされることだろう。
今は物理メディアとデータの販売価格に差はないが、今後はどんどん差が開いていく。
国民総ミニマリスト社会
テクノロジーの進歩や社会制度の発展によって、人はさほど物を持たなくても健康的で文化的な現代人としての生活を送れるようになった。
それによって、人々の生活はよりコンパクトになり、ミニマル化する。
国民総ミニマリストの時代だ。
今のミニマリストは物を持たないことに執着するような人種であるが、これからは普通の人の生活もミニマル化してくことだろう。
その中で物を所有する事こそが、これまで以上にステータスになっていく。
まるで豪農と水呑百姓のように。
あなたは富むものか?もたざるものか?
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